1959-01-28 第31回国会 衆議院 本会議 第10号
また、従来の水稲収穫において数年来の豊作にもかかわらず、その基底において生産力低下の傾向が顕著であつて、稲作技術の飛躍的進歩にもかかわらず、すでに西日本において反収が頭打ちの傾向を示し、穀倉地帯といわれる北陸地方においても、やがて頭打ちがくるであろうと懸念されておるのであります。
また、従来の水稲収穫において数年来の豊作にもかかわらず、その基底において生産力低下の傾向が顕著であつて、稲作技術の飛躍的進歩にもかかわらず、すでに西日本において反収が頭打ちの傾向を示し、穀倉地帯といわれる北陸地方においても、やがて頭打ちがくるであろうと懸念されておるのであります。
現在の政府がとつておるところの低米価政策によつて、寒冷地帯の劣悪な生産状態の中にあつて稲作栽培をする場合において、農家の経済を維持するためには、どうしても危険と知りながらも、おくての稲を選んで多量な肥料を投ずる、そういう場合に、この冷害にあつた場合においては非常に大きな災害をこうむるのであります。
一例を本県にとつて申し上げまするならば、琵琶湖におきましては、洪水で琵琶湖の周囲約数千町歩の水田が毎年数十日間水没いたしまして、稲作は全滅に瀕しつつあるを見ながら、淀川水域に一時的に放流することが可能であり、それを行うことによつて稲作の安定化が望まれながらも、傍観する以外は許されない現況であります。